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2007年9月 9日 (日)

良き人間であれ!

ライフ 15 (15) (講談社コミックスフレンド B)
★長野では土曜日の23時ころから放送されている「ライフ」(フジテレビのオフィシャルサイトへリンク貼ってます)というドラマがある。
国会議員の娘が、全能感丸出しでイジメに突っ走って、椎葉歩(しいばあゆむ)という主人公を含め、学校中、いや親、家庭をも巻き込んでドロドロの騒動になる、というお話。(上の画像をクリックすると原作本を購入できます)

 来週が最終回だと言うことなんだけど、今週のラストシーン、イジメ側の中心人物である国会議員の娘(まな)が、本当はこいつが悪いんだと初めから知ってたクラスメイト全員に追いかけられて取り囲まれ「土下座コール」を浴びせられる、というものでした。

 多くの視聴者が気づいていることだと思うし、作者や脚本家も明らかに意図していたことだろうけれど、このシーンで一番怖いのは真相を知らない大多数の人間たちまでもが、一人の人間を吊るし上げる「イジメ・システムの蔓延」が垣間見られたことだと思う。
 悪者が裁かれたと思ってスッキリとした気持ちでこのシーンを見た人は、もう一度考えてみて欲しい。まなやしいばだけのイジメ問題ではないのだ。ドラマの中心人物たちは、顔の見えない、その他大勢の生徒たちの心の「抑圧されたイジメ・マインド」に色や方向性を与えたに過ぎないのではないか?

★自分の将来がかかっているから、生徒たちは評価に結びつく生徒象に自尊心を曲げてでも自分を近づけようと必死になってると思う。やりたくない部活動や、ボランティア活動だってやらなきゃならない。しかもにこやかに、一生懸命っぽく。
嫌いなヤツ、気の合わないヤツがクラスにはどうしてもいる。なのに囲い込まれて、仲良くしろ(しないと、そうできないお前が悪いのだから評価を下げる)と脅され、家ではテストの順位で扱いが変わり、無条件の愛情など望むべくもない。
 学校に行かなくなる子供が増えるわけだ、こんな状況では。

このドラマ(まぁ、ドラマだから熱くなっても仕方ないが)、悪い人が多すぎです。私の記憶の中には、人に優しくしなさいとか、いじめてはいけませんなんていうメッセージを先生からもらったことはない。忘れているだけかもしれないが、私の子供時代には激烈なイジメはなかったということにも関係があるだろう。

 一昔前の国会議員の娘とか、多額の寄付をもらっている有名私立進学校の学長とかって、あんなイメージだったのかな。悪い人過ぎる。「場の空気」を読め、とマナがやめていく先生に言ってましたね。場の空気は多くの場合その場のルールを決めるので、法律がどうの、道徳がどうのという世間の縛りは簡単に無視されるのですね。その場の空気に染まる者だけが身内で、あとは他人、物、風景になる。そうしたメカニズムをロールプレイなどで反復させて、関係者みんなで処理・解決できる仕組みを作らないといけませんね。
 まずは教室内に突然形成されてしまう「特殊ルール」とそれへの同調を強制する空気にぶつかったら、それに染まる自分を想像してみて欲しいですね。別にそうしたことすべてがイジメや悪いことに結びつくわけではないのでしょうが、イジメに直結する場合もありますから、参加することでそのルールに染まる自分に後ろめたさがないかどうか、よくよく確認してみる必要がある。

 悪い人間として生きるのでは、常にいなければならない社会のどこにも、心の休まる居場所は作れない気がします。

★まずは、良き人間であって欲しい。

■誰が見ていなくてもタバコの吸殻を側溝に捨てないで欲しい。

■誰が見ていなくても車の窓からタバコを投げ捨てたり、空き缶などを投げ捨てたりしないで欲しい。

■自分の保身や欲のために他人を貶めたり、事実無根の(あるいは真偽不明の)噂や悪口を言ったりしないで欲しい。

■エライ人に取り入ったり、コワイ人に頼んで自分の立場を不当によくしようとしないで欲しい。

■誰が見ていなくても法に触れる重大な犯罪はしないで欲しい。

■他人を騙して自分の立場を有利にしようとしないで欲しい。

 こんなバカっぽいお願いですが、そんなことから、まず「良き自分」のイメージを形成していくことからすべては始まると思うのです。表裏があってはいけないといっているわけでもありません。社会の側が常に正しくて、常に自分がそれに合せていかなければいけないといっているわけでもありません。

 私が言いたいのは、悪いことや不当なこと不正なことをしない自分を好きになってほしいということ。そこにプライドを持って欲しいということ。
誰も見ていなければ悪いことができる人間として生きることを恥じて欲しいということ。

 私が言いたいのは通り一遍のキレイごとではありません。暴力はいけませんよ、援助交際はいけませんよ、いい歳して結婚しなくてはいけませんよ、みたいな話ではありません。

★地球環境問題を始めとする世界の側からの爆破予告が届いているのに、資源を無駄にしたり、ダイオキシンで自分の健康さえ害するのも知らずに家庭ごみを庭で燃やしたり、間接喫煙(受動喫煙)によって他人の命を縮めていることも知らずに喫煙を続けたり、自分の成功体験しか知らないくせに、それがすべてだとばかりに他人に押し付けようとしたり、組織の慣例だからといって悪をおこなっていることに対する罪の意識が希薄になっていたり・・・・・そういうことなんですよ。
 良き人間としての自尊心を築いた上に、その自尊心を、こうしたことをすることで壊してしまわないように、プライドをそこにかけて、良き人間になるように努力して欲しいのです。

 私自身にも、以上のことばは向けられています。たぶん完璧にはなれない。でも、良き人間である、というプライドをもって生きれば、社会はもっと良くなる。

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★この本(↓)を読んでから、私は自分により厳しくなった気がします。
ものは考えようだなという感じです。
「箱から出る」というのを理解できると、身の回りにはなんと、こんなにも自分の箱に入ったままで生きている人がいたのかと驚かされます。

これは、ひとつの考え方で、それに絶対真理があるとか言う問題ではありませんが、人間関係を考え直すとしたら、まずこの本から、ということでアルジュナハート的に一押しの一冊です。

個人的にはいわゆる「How to本」といわれる部類なのかと思っていたのですが、会社の最高幹部の一人として採用されたある人物が、そこの会社の高い業績の秘密ともいえるある考え方を、上司に導かれて理解していくというストーリー仕立て。ついつい読みふけってしまい、今でも時々てきとうに開いたページを読んでは、その言わんとするところを反芻しています。

読んで損はしません。
信じられない人は、買わなくても貸してあげるので私にメールください(職場&友人関係Only)。

自分の小さな「箱」から脱出する方法 Book 自分の小さな「箱」から脱出する方法

著者:アービンジャー インスティチュート,金森 重樹,冨永 星
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受信: 2007年9月 9日 (日) 09:17

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クラスのみんながやっと立ち上がってくれたことは嬉しかったけど。 愛海がやられてしまうのを期待していたはずなのに。。。 あのラストの土下座コールを見てて、これじゃイジメの仕返しだよっ 違うよ!って思ってしまった。いよいよ来週が最終回!後1回でうまく終わるのか? ... [続きを読む]

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