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2011年6月29日 (水)

千曲市叙景 その1

もうすぐ7月。わが家の男たちが死にもっとも接近する6月はまもなく終わる。そして今日は6月29日。祖父と父の祥月命日だ。夏祭りの作業が忙しくなる5月以降は朝までの飲み会も多く、46の体には堪える。自分も6月にむしろ死んでいきたいとは思うが、まだ早い。
 通勤用の自転車は職場にある。先週の3階に勤務する職員を集めた懇親会で会場が出してくれたバスに乗ったので、職場に放置したままだった。そのため、今朝は徒歩での通勤をした。
 昨夜の降雨で幾分増水した千曲川を大正橋の上から眺める。水辺に特有の生臭いにおいが微かにした。戸倉上山田温泉の排水が千曲川に流れ込むこの場所は、生かさなければならなかった清らかな水を犠牲にして成り立ってきたこの観光地の昨今の衰退を象徴するかのように、ゴミや油にまみれ、薄汚れて腐臭を放っている。
 千曲川上流部の流域市町村では下水道が盛んに整備されてきており、本流の水質は改善してきている。それを裏付けるように、汚れた水を好む鯉が、この温泉地の流れ込みに密集している。温泉排水の水質も30年ほど前に比べれば、まあ、ましになった。しかし、この水路の汚れを知る昔からの住民は、誰一人としてここに群れる鯉を食べようとするものはいない。
 昭和3年に昭和天皇の即位を祝うために始まった温泉夏祭りは、80余年の歴史に平成23年の新たな歴史を刻むため着々と準備が進められている。10年ほど前までは京都の祇園祭に肩を並べるため、7月の17、18日に開催されていたが、観光面の配慮と、平日の開催に地元社会が耐えられなくなったことにより、海の日の前の土日の開催になった。この祭りの特に2日目の夜8時以降の中央通りのクライマックスを見たことのない方は、ぜひ一度ごらんいただきたい。今年の夏祭りは16、17日に開催される。

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